近年のスタートアップ・ブームの中で
シリアルアントレプレナーという言葉を
耳にすることが多くなりました。
シリアルアントレプレナーの定義は
シリアル(serial)は
連続的なという意味で、
アントレプレナー(entrepreneur)は
起業家という意味です。
シリアルアントレプレナーは日本語では
連続起業家と訳されます。
シリアルアントレプレナーとは、
事業を次々と立ち上げる起業家を
意味します。
事業を立ち上げて
軌道に乗せた後に売却・譲渡し、
また別の事業を興すというサイクルを
繰り返す起業家のことです。
連続起業家だけではなく、
純粋に事業価値の向上を
目指す経営者にとっても
重要となる5つのスキルについて解説します。
◎相手の行動を説得で変える能力
シリアルアントレプレナーには、
他人の考えや行動を説得によって変える
説得能力が必要です。
説得能力とは、
他者を説得し自分のミッションに
参加させる能力です。
投資家を説得し、
事業のビジョンや
計画に賛同を得るために
説得能力は不可欠です。
また優秀なスタッフを採用し、
自分の事業に
献身的に働いてもらうためにも、
優れた説得能力が必要になります。
◎優れた指導力・統率力
成功するシリアルアントレプレナーは、
指導力・統率力に優れています。
ビジネスの立ち上げと事業価値の創出は
一人きりではできません。
スタッフやビジネスパートナーなど、
様々な人々と関わり合いながら
展開していくものです。
シリアルアントレプレナーには
強いリーダーシップと、
人々をまとめて導いていく力が重要です。
目標に向けたビジョンを明確に示し、
異なる意見や様々な人間性を包摂しながら
共に歩んでいく統率力が求められます。
◎自己の発言や行動に責任を持つ責任能力
優秀なシリアルアントレプレナーは、
責任能力にも秀でています。
ここでの責任能力とは、
自分の行動に
積極的に責任を持つ力のことです。
決まったレールの上を進むのではなく
自ら道を切り拓いていく起業においては
予測できない障壁に
ぶつかることがあります。
その際に他者のせいにするのではなく、
自ら解決して次のステップに進む
責任能力が起業家には欠かせません。
また、責任能力の高い人は
障壁にぶつかることさえ、
一つのプロセスと捉えることができます。
問題にぶつかっても諦めることなく、
むしろそれを糧に進み続けるのが
シリアルアントレプレナーです。
◎目標達成のために
全力投球をする目標達成意欲
シリアルアントレプレナーは、
目標達成への意欲が
強くなければなりません。
目標達成意欲が高ければ、
目標達成のために必要な計画、
行動を適切に判断し、
全力で行動に移すことができます。
目標達成意欲が低いと、
多くの障壁を乗り越えて
目標を達成することは難しいでしょう。
また関係する他の人々の支持を獲得し
サポートを得るために、
目標達成意欲は必須の素質です。
◎良好な対人関係を築くことができる対人能力
シリアルアントレプレナーに
要求されるスキルには、
対人能力があります。
周囲と適切なコミュニケーションをとりつつ
目標を達成していく能力は、
シリアルアントレプレナーにとって
必須のスキルです。
自分とは異なる背景や
スタイルを持つ相手とでも、
効果的なミュニケーションをとることができ
協力を得ることは
大きな成果につながります。
また、周囲の人と良い関係を築くことができ
率直な意見や
アドバイスを得やすくなります。
そうして築かれた人脈は
次の企業にも役立てることができ、
シリアルアントレプレナーに
とって大きな強みになります。