貯蓄型保険は、
万一のために備える保険としての
機能を持ちながらも、
掛け金を貯蓄できる点が特徴です。
貯蓄型保険は
用途に応じて各保険会社から
さまざまな種類の保険商品が
販売されています。
貯蓄型として一般的な保険は、
終身保険、養老保険、学資保険、
個人年金保険などです。
会社により多少の違いはありますが、
基本的には、
死亡や高度障害などの保障が受けられ、
定期的に、あるいは契約満了時や解約時に
満期保険金や解約返戻金が受け取れます。
このように貯蓄型保険は、
掛け金を継続して支払い、
最終的にはまとまったお金が受け取れるため
将来必要となる資金づくりのために
契約する場合も多いようです。
保険は大きく分けると
貯蓄型と掛け捨て型があります。
それぞれの保険の大きな違いは、
満期や解約時にまとまったお金が
受け取れるかどうかという点です。
貯蓄型が満期時や解約時に
まとまったお金が受け取れるのに対して
掛け捨て型は満期時でも解約時でも、
基本的に掛け金は戻りません。
掛け捨て型の保険の種類には、
定期保険、医療保険、
がん保険などがあります。
死亡保険金が同額の場合を比較すると、
貯蓄型は積み立て分も
保険料に含まれるため
掛け金は割高です。
掛け捨て型は
掛け金が少額に抑えられているため、
家計の負担は少ないといえます。
このため、貯蓄型保険を
ライフイベントのための資金準備、
掛け捨て型保険は
万が一の保障を目的として
加入する人が多いようです。
◎掛け捨て型
掛け捨て型の保険は、
貯蓄型に比べて保険料が低額です。
だからといって、貯蓄型と比べて
保障内容が劣るわけではありません。
たとえば、生命保険なら、
死亡保障や高度障害、
三大疾病、がん、収入保障など、
それぞれのライフプランに合わせて
保障内容を選ぶことが可能です。
掛け捨て型保険の大きなメリットは
保険料をおさえつつ、
充実した保障が受けられます。
働き盛りの子育て世代には、
先の貯蓄よりも
子どもの学費や住宅ローンの支払いを
優先したい家庭も多いでしょう。
掛け捨て型の保険は、
収入が少なく高い保険料を払うのが困難
毎月の出費が多い、
年金生活をしているなどの
月々の保険料の支払いを
安く抑えたい人に向いています。
◎貯蓄型保険
貯蓄型保険は、
貯蓄の目的や資金を使う時期が
はっきりと決まっている場合に
適しています。
たとえば、学資保険は
保障を担保しながらも
教育資金が確実に貯められるため
昔から需要の多い保険です。
加入中に親に万一のことがあった場合、
以降の支払いは免除になり、
しかも教育資金は
確保できることで安心感が得られます。
しかし、貯蓄型のため
毎月の保険料は決して安いとはいえず、
子育て世代にとっては
家計の負担になることも多いです。
中途解約の場合、
返戻金が元本割れする可能性もあります。
特に、契約してから早いうちに解約すると
ほとんど戻らないため、
満期の時期とライフステージを見定めて
契約する必要があるでしょう。