家賃の減額交渉はもちろん可能です。
交渉の手順としては、
仲介会社から管理会社に交渉し、
管理会社から貸主に
交渉をしていただきます。
辛い話ですが、家賃の減額交渉は
通らない可能性の方が高く、
通ったとしても金額は
上手く行っても1,000~2,000円程度です。
ここでは家賃交渉成立の可能性を
上げるポイントを紹介します。
①申し込みたいという意思を示す
仲介会社から管理会社に交渉する際、
最初に言われることのほとんどは
申込書をいただいたら
相談が可能ですという言葉です。
これは、申し込みをしますが、
可能であれば家賃を下げてもらえませんか
というニュアンスで
来てくださいという意味です。
よく、とりあえず
家賃が下がるかどうか確認してください
と言われることがありますが、
これではほぼ確実に断られてしまいます。
管理会社も貸主も、
どんな人かも
入居の意思も分からない状態では
判断の仕様がないのです。
ご自身の情報を提示して、
入居希望の意思を見せる。
ここで初めて
交渉の土台に登ることができます。
しかし、前述の通り貸主にとって
家賃は物件を運営していく為の資金なので
下がらない可能性のほうが高いです。
下がらないなら申し込みを取り下げるという
スタンスには
決してならないようにいましょう。
②不安要素を与えない
繰り返しになりますが、
下がって当然と思わないことです。
大きな金額を要求したり、
何度も繰り返し交渉してしまうと
・入居後もクレームやトラブルが
続くのではないか
・支払い能力がないのではないか
というマイナスイメージを
与えることになってしまい、
交渉が断念するだけでなく
入居自体を断られてしまうことも
珍しくありません。
賃貸借契約はお互いの信頼関係で
成り立っているとよく言われます。
この人に貸したい、
この人なら減額してもいい
と思ってもらえるような姿勢で
交渉をしていきましょう。
③下がりやすい時期を狙う
繁忙期である1~3月や、
異動・転勤が多い9~10月などは
需要が一気に高まるため、
貸主も少し強気になる傾向があります。
繁忙期は条件を譲歩しなくても
借りたい人はいっぱいいます。
その中で下げて欲しいと交渉しても、
他に正規の値段で
借りてくれる人がいるので
あなたは結構ですと
返されてしまうこともあります。
逆に、繁忙期が終わった5月以降や、
閑散期とされる7~8月は
比較的チャンスがあると言えます。
繁忙期中に入居者が決まらなかった物件は
人気物件からもれてしまったものが
混ざっていることがあり、
貸主からしても長期の空室は
なんとしても避けたいところです。
他には、一度住んでから
2年後の更新のタイミングで
交渉してみるのも1つの手です。
④下がりやすい物件を狙う
物件や周辺環境に
マイナスポイントがあったり、
特筆すべき点がさほどない物件は
数ヶ月空室に
なってしまっていることもあります。
貸主もこれ以上の空室を防ぐため、
すでに家賃を下げて募集したりしますが
もう一声を期待できるかもしれません。